シーシャ店を開業するために必要なプロセスとは

シーシャとは水タバコのことで、水タバコが吸えるシーシャ店では魅力的な香りを楽しみながらリラックスした雰囲気を存分に味わうことができます。

水タバコに興味があり、シーシャ店に魅力を感じているなら、ビジネスの知識を身につけて、自身でシーシャ屋を開業する事もできます。

もちろんお店をオープンするための手続きは複雑ではありますが、専門家に相談するなどして、順調にビジネスを成功している人もたくさんいます。

シーシャに魅力を感じ、事業として進めることを検討している人にとって、この記事は成功への近道と言えるでしょう。

今回は、開業に必要なプロセスを順に解説していきます。

市場調査の実施方法からビジネスプランの提案まで、実践的なことも含めて、シーシャ屋開業における概要をお伝えします。

市場調査の実施

まずは市場調査を実施することが大切です。 ターゲットとするエリアで、「シーシャがどれだけの需要があるか」を確認するだけでなく「提供するサービスをどのようなものにするか」などの戦略を立てるのにも役立ちます。

市場調査においては、下記の3項目は必ず調査する必要があります。

  1. シーシャ業界における最近の傾向
  2. どんな客層をターゲットとし、その顧客は何を求めているか
  3. どのお店が競合相手となり、またそのお店はどんな様子か

シーシャ市場では

中東、東南アジア、北アフリカ発祥のシーシャは、フーカやナーグリと呼ばれる水ギセルパイプを使って喫煙し、みんなでシェアする水タバコです。

近年、日本でもますますシーシャの人気が高まり、全国で700店舗近くのシーシャ屋が営業しています。

多くの場合、カフェやバーでシーシャが提供されています。 仲間同士で集まってグループで喫煙するなど、シーシャ自体がもはや社会的要素を持ち、家族や友人とのコミュニケーション方法にもなっているのです。

開業時の規則および規制

シーシャ店を開業するには、喫煙目的店として必要があり、規制に関してはかなり厳しい業界と言えるでしょう。

シーシャ店を開業するに当たり以下の許可が必要となっていきます。

飲食店営業許可

まずは基本となる飲食店営業許可を取得する必要があります。

シーシャを吸い飲食する店舗では必須となってきます。

タバコ販売許可

たばこを販売・提供する店舗を開業する際にはJTに届け出をしてたばこ小売販売業許可を取得する必要があります。

シーシャもタバコに分類されますが、物販を行わない多くのシーシャ屋において、タバコの取り扱いは【小売】ではなく【提供】となります。

しかし、財務省では提供と販売は同等とされているため、必ず取得する必要があります。

参考:財務省たばこ事業

年齢制限・規制

日本では20歳未満へのタバコ製品販売は違法なので、特に注意する必要があります。

実際に未成年者が来店した場合は身分証の確認義務があります。

またタバコを含め全てのシーシャ製品には、「未成年の喫煙は法律で禁止されており、店側は販売提供はできない」ということを明確に記載しておくと良いでしょう。

シーシャ店に最適な立地を探す

市場調査が完了したら、お店をオープンさせる場所を決めなければいけません。

場所の選定はお店にとって非常に重要であり、場所によって顧客の人数も左右されるので、結果として今後の売上や収益に大きく影響を与えます。

収益を出すためには、ターゲット層が頻繁に通い、なおかつ定期的に来てもらう必要があり、その予想を立てながら、場所を選ばなくてはいけません。

たとえば、ターゲット層が学生の場合、大学まで徒歩圏内などの立地がおすすめです。

また人が多く集まる市街地も外せない候補地であり、特にこだわらず客層の幅を広げたいなら、繁華街にお店を持つのもおすすめです。

更に設備や顧客などを含め、すでに営業しているシーシャ店を購入する事も可能です。ビジネスを購入するメリットは、常連客を含めた顧客の流れが確立されており、収益を予測しやすいという点です。

ビジネス形態をどうするか

シーシャ屋を開業するにあたり、法人で営業するのか個人事業主で営業するのか選択する必要があります。

のちの売上に大きく影響するため、最適なビジネス形態を選ぶことが重要となり、下記についてもしっかりと把握する必要があります。

  • ビジネスへの課税額
  • 個人レベルでの課税額
  • 倒産した場合の債務に対する個人的責任の有無

設備投資と人員確保

シーシャ店開業のために店舗を決め、ビジネス形態を決めたのならば、後はビジネスにおいての財務予測を立てることが必要になります。

まずは衛生面および安全面を確認し、オープンへ向けて店舗を作り上げていくことが大切です。

設備投資と一言で言っても、シーシャ機材に加えて、家具、商品ストック(タバコ、お茶、コーヒー、スナックなども含む)、またビジネスをスムーズに管理するには、会計や給与管理ソフトウェアなどのリソースと、必要なものはさまざまです。

また、マーケティング活動への投資(メニュー、お店の看板、ウェブサイトを含む)、および雇用契約やライセンス費用などの法的手続きに関しても、その他の費用として想定しておかなければいけません。

スタッフの採用もかなり重要な要素になります。顧客に気に入ってもらえるような雰囲気を作り出すには、接客する従業員のコミュニケーション能力も大切なのです。

採用する際は、フロントスタッフやパートスタッフ全ての各ポジションに必要な人数を把握しましょう。

そのポジションの要件を満たすだけでなく、ここでは熱心でフレンドリーな人材を採用することが鍵となります。

マーケティング計画を立てる

マーケティング戦略を効果的に実施することも大切です。

顧客を引きつけ、その顧客を維持するには必須の戦略であり、コミュニケーション手段は自由にたくさん使えるので、どんなマーケティングを行っていくかは、それぞれのビジネス形態によってさまざまです。

顧客にお店の存在を知ってもらうためには、チラシを配ったりしたりして、街中に出かけて行くことも大切です。

また、販売促進のために、ハッピーアワー(例えば午後5時から7時の間は商品割引するなど)と呼ばれるキャンペーンを取り入れるなどして、いろんな形で顧客を魅了していくことも大切です。

そしてウェブサイト開設も重要なステップであり、もしウェブサイトが難しい場合でも、InstagramやFacebookなどのソーシャルメディアは少なくとも利用しましょう。

メディアでお店の情報をアップデートしていくことで、顧客に最新情報を知らせることができるからです。

そのほか、Googleマップにも登録するなどして、お店の場所を正確に知ってもらうことも大切です。

事業計画書の作成

最後のステップに進む前に、事業計画書の作成が必要になってきます。 資金調達をする場合、事業計画書は重要な役割を果たします。

ビジネスアイデアを明確に示し、非の打ちどころのない完璧な計画書にする必要があります。

もし事業計画書の作成に不慣れな場合は、オンラインのビジネスプランソフトウェアなどを利用すると便利です。

開業資金の調達

そして、事業計画書を使って、資金調達を始めることができます。

必要な資金額は、店舗のサイズ、改修工事の必要性、購入する家具などによってさまざまですが、オープンに向けて資金調達する方法はたくさんあります。

一番のオススメが、まずは自身で投資をすることです。

その後、銀行や信用機関に依頼して、初期費用の一部などの融資を申し込みます。

そして最後に国からの支援もさまざまなので、検討してみる価値があるということです。

低金利または無利子ローンなど受けられる国からの恩恵もさまざまです。

まとめ

いかがでしょうか。

シーシャ屋の開業を検討している方のお役にたったでしょうか。不明な点や質問があれば、いつでもお問い合わせください。